子どもの独立や仕事のリタイアなどをきっかけに、
『老後の暮らしを考えて、夫婦二人でのんびり暮らせる”終の住処”を検討中。』
老後を迎える終の住処として、平屋に興味をもった方もいるのではないでしょうか?「平屋の家」といえば、必要なものだけをコンパクトにまとめた移動しやすいフラットな間取り、階段の上下移動をなくしてバリアフリーにも対応しやすいなど、老後の暮らしを快適にしてくれる「シニア世代にぴったりの住まいのカタチ」です。
今回の記事では、そんなシニア世代に人気の平屋について、
- シニア世代に人気を集める平屋の魅力・メリットとは?
- シニアの夫婦二人暮らしに適した平屋の広さ・坪数の目安とは?
- 老後の暮らしを快適に過ごせるシニア向け平屋の間取り事例
- 暮らしやすさと安全性にも配慮した間取りの工夫&バリアフリー設計
など、「シニア向け平屋の間取り」をテーマに、シニア世代のセカンドライフをより豊かに楽しく彩るための間取りの実例、備えておきたいバリアフリー設計など詳しくご紹介します。
目次
シニア世代に人気の間取り!平屋の魅力・メリットとは?

「階段の上下移動がなく」「ワンフロアで生活できる」など、動線の良さを活かした機能的な間取りが魅力の平屋の住まい。そんな平屋の暮らしはなぜシニア世代に支持されているのでしょうか?まず初めに、平屋の魅力・メリットについてご紹介します。
1. 夫婦のコミュニケーションが取りやすい
- 夫婦の会話を自然に増やしてコミュニケーションを活発にしてくれる
- 夫婦二人で一緒に過ごす時間を増やすことができる
- お互いの気配を常に感じられて目が行き届きやすい
- 庭先に「縁側」や「ウッドデッキ」を配置して、趣味の時間も存分に楽しめる
平屋の魅力・メリットの1つ目は「夫婦のコミュニケーションが取りやすい」ということ。ワンフロアに生活スペースが収まる平屋ならではの暮らしは、自然と夫婦の会話が増えてコミュニケーションも活発にしてくれます。
また、間取りの中心部にリビングを配置することで、夫婦で一緒に過ごす時間を無理なく増やすことができ、いつも家族の気配を感じられて目が行き届きやすいのもメリットのひとつ。
このほか、庭先に「縁側」や「ウッドデッキ」を配置することで、趣味の時間を大切にしたり夫婦でのんびりと過ごすなど、ゆとりのあるセカンドライフを楽しむことができます。
2. ワンフロアの生活で移動がしやすい
- どの部屋に行くにも移動がスムーズ
- 洗濯や掃除といった家事の負担を軽くできる
- コンパクトだけどちょうどいい、暮らしやすい間取りがつくれる
平屋の魅力・メリットの2つ目は「移動がラクで掃除もしやすい」ということ。生活スペースをワンフロアに集約させた間取りは、どの部屋に行くにしても移動がスムーズで掃除や洗濯といった家事の負担も軽減してくれます。
また、ご夫婦二人(もしくは一人)で暮らす平屋を考えた場合、部屋数を少なくした比較的コンパクトな間取りを考えるのではないでしょうか?「コンパクトだけど移動がしやすく動線がシンプル」そんなちょうどいい広さの間取りにできるのも平屋ならではのメリットです。
3. 上下階の移動をなくして安全性の高い間取りにできる
- 階段の上り下りがなく移動がしやすい
- 転倒や転落といった怪我のリスクを軽減できる
- 車いすや杖を必要とする生活でも安全に暮らせる
- 段差を無くしたバリアフリー設計がしやすい
平屋の魅力・メリットの3つ目は「階段の上り下りがない」こと。年齢を重ねるにつれて段々辛くなることといえば、上下階の移動ではないでしょうか?
階段を配置せずに生活スペースのすべてをワンフロアに収める平屋の場合、階段の上下移動がなく、転倒や転落といった怪我のリスクも軽減してくれます。
また、車いすや杖を必要とする生活になったとしても、平屋の家なら安全に暮らすことができます。段差を少なくしたバリアフリー設計がしやすいことも平屋の大きなメリットです。
4. 高齢者向けのバリアフリー設計を取り入れやすい
- バリアフリー設計を取り入れやすい
- 安全性の高い間取りをつくれる
平屋の魅力・メリットの4つ目は「バリアフリー設計を取り入れやすい」こと。バリアフリー設計(住宅)とは、高齢者や障がい者などを含むすべての人が、生活するうえで支障となるものを取り除いた設計のことです。
バリアフリー設計は主に、移動がしやすいように「段差を無くす」、手すりを付けることで「転倒を予防する」、また、ヒートショックの影響を抑えるために「温度差を無くす」といったことを取り入れます。
平屋のバリアフリー設計については、ページ後半のトピック「シニア世代が安心・快適に暮らすための平屋の工夫・間取りのアイデア」にて詳しくご紹介します。
5. メンテナンス費用や光熱費を抑えられる
- 高額になりやすい「屋根」「外壁」の修繕費を軽くできる
- 修繕作業に必要な足場代をカットできる
- 冷暖房効率が良いため光熱費の負担を軽くできる
平屋の魅力・メリットの5つ目は「メンテナンス費用や光熱費を抑えられる」こと。
平屋に限ったことではありませんが、家を建てて10年、20年と住んでいればメンテナンスが必要になります。たとえば、修繕費のなかでも高額になりやすい「外壁」は、15年ほどでのメンテナンスが目安とされています。
2階建ての家と比べて外壁の面積が少ない平屋の場合、外壁材の使用を少なく作業日数も抑えられるので人件費もカットできます。また、高い足場を組む必要がないため、足場代も節約できます。
また、光熱費を安く抑えられるのも平屋の魅力。平屋の間取りはワンフロアに集約されているため、冷気や暖気を上下に逃がさず一般的な2階建て住宅と比べて冷暖房の効率がいいとされています。結果、月々の光熱費の負担も軽くできるのです。

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シニアの夫婦二人暮らしに適した平屋の坪数・広さの目安とは?

『夫婦二人暮らしにちょどいい平屋の広さはどれくらい?』
『老後を快適に過ごすにはどんな間取りにするべき?』
こんな疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか?
まず、一般的な目安として、夫婦二人暮らしにあった平屋の広さは、
- 小さくコンパクトな家で「20坪~24坪」
- ゆったり広めの家で「28坪~30坪」
とされています。
また、さらに小さい平屋の家であれば「18坪~19坪」ほどの広さがあれば生活に必要な部屋数は確保できるでしょう。それぞれ具体的な間取りを含めて見てみましょう。
小さくコンパクトな平屋で「20坪~24坪前後」
20坪の広さをざっくりというと「2~3LDKの間取り」がつくれる広さです。20坪を平方メートルにすると約66.1㎡、京間の畳だと約36畳の広さになります。
【21坪・2LDK】アイフルホーム i-Prime7シリーズ 平屋の間取り

施工会社 | アイフルホーム |
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商品プラン | i-Prime7シリーズ |
本体価格 | 900万円~ |
延床面積 / 敷地面積 | 21坪~ / – |
上記の間取りは、住宅業界で最大規模のフランチャイズ展開をする大手住宅メーカー「アイフルホーム」が提供する規格住宅プラン20坪平屋の間取りです。
この間取り図からも分かるように、延床面積で20坪の広さを確保できれば、水まわりのスペースにゆったりとしたリビングダイニング、主寝室に趣味の部屋などをそろえて、2~3LDKの間取りは確保できます。
少しコンパクトな間取りに見えますが、ご夫婦二人であれば十分快適な生活スペースをつくれるのではないでしょうか?また、小さい平屋の家であれば、建て替えや住み替えも検討しやすい「1000万円台のローコスト」で建てられるのも大きな魅力です。
【24坪・2LDK~3LDK】はなまるハウス 平屋の間取り

出展:はなまるハウス
施工会社 | はなまるハウス |
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商品プラン | 24坪 2LDK~3LDK 平屋プラン |
本体価格 | 840万円~(税別) |
延床面積 / 敷地面積 | 24坪 / – |
上記の画像は、規格型のローコスト住宅を提供する「はなまるハウス」の24坪 2LDK~3LDK 平屋プランの間取り図です。玄関から入ると左に洋室と主寝室、右にリビング・ダイニングと続いていき、家事動線をスムーズにさせる水回りを集中させた設計、収納付きの広々リビング、間仕切りの対応可能な洋室が特徴です。
このほか、20坪前後・平屋の間取り、気になる価格の目安については、下記のページで詳しくご紹介しています。夫婦二人暮らしにちょうどいい!平屋の間取りをCGルームツアー動画で解説していますので、こちらもあわせてチェックしてみてください。
ゆったり暮らせる広めの平屋で「30坪前後」
30坪の広さをざっくりというと「1LDK~3LDKの間取り」がつくれる広さです。30坪を平方メートルにすると約99.2㎡、京間の畳だと約60畳の広さになります。
延床面積で30坪の広さを確保できれば、間取りの自由度はぐっと広がり空間にゆとりをもたせたり、暮らしにあわせた+アルファの工夫を取り入れるなど、さまざまなバリエーションを検討できます。
【31坪・2LDK】日本ハウスHD 平屋の間取り

出展:日本ハウスHD
施工会社 | 日本ハウスHD |
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商品プラン | 日本の家・檜の家 |
本体価格 | ※調査中 |
延床面積 / 敷地面積 | 105.00㎡(31.76坪) / – |
上記の間取りは、檜(ひのき)の持ち味を活かした良質な住まいが特徴の「日本ハウスHD(旧:東日本ハウス)」の31坪 2LDK平屋プランの間取り図です。
玄関から入ると左に広がるLDKと趣味のスペースとしても活用できるウッドデッキ、LDKを中心にして移動距離を短くした主寝室と和室など。30坪という広さを活かして夫婦二人がのんびり快適に暮らすために設計された間取りに仕上げられています。
また、お孫さんが自宅に遊びに来たりお泊りなどのシチュエーションの際には、リビング横に設置した和室(客間)が重宝します。
シニア(老後)の一人暮らしに適した平屋の間取り・広さとは?
シニアの一人暮らし、または女性の一人暮らしを考えたとき、メンテナンスのしやすさや費用・間取りのコンパクトさを踏まえると「小さい平屋」という選択もありです。
一人暮らしに適した平屋の広さは、およそ「18坪~19坪」ほど。間取りでいうと「1LDK~2LDK」ほどの部屋数であれば、持て余すことなくちょうどいい快適な暮らしを手に入れられるはずです。
平屋の一人暮らしを検討されている女性の方、コチラの記事もおすすめです。「平屋の一人暮らし」をテーマに、平屋の魅力、広さや費用の目安、間取りの実例など、女性やシニア向け・平屋の一人暮らしに関する情報をまとめています。
【18坪・2LDK】平屋本舗 シンプルな平屋の間取り

出展:平屋本舗HD
施工会社 | 平屋本舗 |
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商品プラン | シンプルな平屋 HS218① |
本体価格 | 960万円 |
延床面積 / 敷地面積 | 60㎡(18.15坪) / – |
上記の画像は、茨城県の牛久・土浦エリアを中心に展開する平屋専門店「平屋本舗」の商品プラン18坪・2LDKの間取り図です。平屋本舗の大きな特徴は、建築コストを抑えながら腕の良い職人に施工を任せる「品質の高い平屋のローコスト住宅」を建てられること。
シンプルな平屋、バリアフリーの平屋、サーファーズスタイルと、コンセプトの違った平屋が用意されていますが、いずれも分かりやすい価格帯が設定されて「本体価格:550万円~」の超ローコストで提供しています。
【19坪・1LDK】はなまるハウス 平屋の間取り

出展:はなまるハウス
施工会社 | はなまるハウス |
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商品プラン | 19坪・1LDKの平屋 5.0S 南玄関 |
本体価格 | 713万円 |
延床面積 / 敷地面積 | 62.8㎡(19坪) / – |
上記の画像は、規格型のローコスト住宅を提供する「はなまるハウス」の19坪 2LDK 平屋プランの間取り図です。約16帖の広々としたリビングに洗面所とキッチンから出入りできるパントリー、就寝前の時間をゆったり過ごせる主寝室など、シニア世代がのんびり暮らせる機能的な生活空間に仕上げられています。
元々は、シニア夫婦の二人暮らしを想定された間取りですが、お一人様の暮らしにも十分対応できるちょうどいい広さ、趣味の時間や自分だけの楽しみを満喫できる間取りといえるしょう。
【19坪・2LDK】シアーズホームグループ「アイパッソ」平屋の間取り

出展:アイパッソの家
施工会社 | シアーズホームグループ「アイパッソ」 |
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商品プラン | 平屋住宅 19坪 2LDK プラン |
本体価格 | 1,220万円 |
延床面積 / 敷地面積 | 63.76㎡(19.28坪) / – |
上記の画像は、熊本県を中心に九州エリアで展開するシアーズホームグループ「アイパッソ」の19坪・2LDK 平屋プランの間取り図です。
19坪とコンパクトな平屋ながらも、16帖の広々としたリビングダイニング、和室と洋室に分れた居室、水まわりを一箇所にまとめた家事動線の良さなど、小さい平屋でちょうどいい暮らしができるように設計されています。
ここまで、シニア世代の二人暮らし(一人暮らし)に適した平屋の坪数・広さの目安をご紹介してきましたが、
- 老後をのんびり過ごせるちょうどいい間取り
- 自分だけの時間を存分に楽しめる部屋数と坪数の目安
など、小さくコンパクトな平屋がつくるちょうどいい生活空間がイメージできたのではないでしょうか?
また、シニア世代が安心・快適に暮らせるちょうどいいサイズの平屋を建てるには、さまざまなバリエーションの間取りを比較したり、セカンドライフを楽しむ工夫だけでなく、バリアフリー設計などの安全性にも配慮しなくてはいけません。
まだ記事の中盤ですが、妥協しない!シニア世代の平屋の家づくりを目指す方に、上手く利用していただきたい2つのWebサービスをご紹介します。

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老後二人暮らしを快適に過ごせるシニア向け平屋の間取り・タイプ別実例【3選】
これまでにご紹介してきた内容をふまえて、実際に建てられたシニア向け平屋の間取りをタイプ別にご紹介します。体の負担を軽くするための間取り作りの工夫やセカンドライフを楽しむアイデアなど、ぜひ参考にしてみて下さい。
【28坪・3DK】老後も暮らしやすいコンパクトで機能性に優れた平屋の間取り

出展:SUUMO
施工会社 | ニッケンホーム |
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商品プラン | パワーMAX平屋 |
本体価格 | ~1,499万円 |
延床面積 / 敷地面積 | 92.75㎡(28.0坪) / 330.54㎡(99.9坪) |
間取り図(3DK)

上記は、愛知県一宮市を中心に展開する地域密着型のハウスメーカー「ニッケンホーム」で建てた平屋の間取りです。
「夫婦ふたりでのんびり暮らせるコンパクトな平屋」をテーマに、
- 玄関スロープをはじめとする段差の少ない設計
- ボタンひとつで窓のシャッターが開閉する機能性
- 車椅子が必要になっても安心の幅が広い建具・引き戸
- 視線を遮りながら風や光を透かしてくれる「格子」
- お子さんやお孫さんとも楽しめる軒の深いテラス
など、セカンドライフを楽しむ工夫、シニアが安心して生活できるバリアフリー設計と、「暮らしやすさ」と「生活を楽にする」アイデアが詰まった間取りに仕上げられています。
【30坪・3LDK+ロフト】夫婦ふたりの”終の住処” 和モダンデザインの平屋

出展:SUUMO
施工会社 | 大喜工務店 |
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商品プラン | – |
本体価格 | 2,000万円~2,499万円 |
延床面積 / 敷地面積 | 92.37㎡(30.0坪) / 262.00㎡(79.2坪) |
間取り図(3LDK+ロフト)

上記は、滋賀県を中心に展開する創業70年、ムク材をつかった健康住宅を提供する「大喜工務店」で建てた平屋の間取りです。
「定年後は豊かな自然に囲まれて安心してのんびり暮らしたい」という家づくりのテーマをもとに、
- 自然素材をふんだんに使った心癒される木の家
- 極太の柱を使った地震に強い頑丈な家
- ワンフロアでスムーズな動線の配慮
- 寝室をつなげる大容量のウォークインクローゼット
- 趣味スペース、部屋干しスペースと活用できるロフト
- 季節の移り変わりを感じられる縁側(ウッドデッキ)
木の暖かさに癒されながらのんびり安心して暮らせられる、そんなシニアの理想を詰め込んだ平屋の間取りに仕上げられています。
【26坪・3LDK+小屋裏収納】一年中快適に暮らせる和モダンな平屋の間取り

出展:SUUMO
施工会社 | カイハタ建設一級建築士事務所 |
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商品プラン | – |
本体価格 | 1,500万円~1,999万円 |
延床面積 / 敷地面積 | 88.19㎡(26.6坪) / 213.84㎡(64.6坪) |
間取り図(3LDK+小屋裏収納)

上記は、千葉県を中心に自然素材と全館空調で「省エネかつ健康的な住空間」を提供する「カイハタ建設一級建築士事務所(有限会社カイハタ建設)で建てた平屋の間取りです。
「老後をゆったりと快適に暮らせる平屋」というテーマをもとに、
- 高気密・高断熱・省エネ、一年中快適に過ごせる高性能な家
- 日当たりに配慮した「L字型」の間取り
- 木の香が漂う自然素材の癒しにあふれた健康住宅
- 大容量の小屋根裏収納
など、木の温もりを感じられる自然素材を活かした住環境と、一年を通して快適に暮らせる住宅性能を備えた平屋に仕上げられています。
シニア世代が安心・快適に暮らすための平屋の工夫・間取りのアイデア

最後に、シニア世代が安心・快適に暮らすにはどんな間取りにするべきなのか?老後のことを考えた平屋の間取り、何より優先しておきたいバリアフリー設計のポイントをご紹介します。
1. 小さくコンパクトにまとまった間取りにする
シニア向けの平屋を考えたとき、一番は「小さくコンパクトな間取り」にすることです。部屋数をできるだけ少なく、壁(間仕切り)や廊下をなくして、移動しやすく見通しのいい間取りにすることで、「広々とした暮らしやすい間取り」に仕上げることができます。
コンパクトな平屋のメリット
- 限られた敷地を活かして広々とした生活空間をつくれる
- 生活動線を短く広く使えるため暮らしやすい間取りにできる
- 無駄を省いたシンプルな設計にすることでコストを安く抑えられる
- 家族との距離感を近くいつでもコミュニケーションが取れる
2. リビングを中心に寝室、客間、水まわりと回遊しやすい間取りにする
移動しやすく使い勝手のいい間取りにするには、生活に必要な部屋を効率的に並べて、コンパクトな生活動線、家事動線を意識することが大切です。
回遊しやすい平屋の間取り例
- リビングと寝室(客間)を隣接させて移動しやすくする。
- リビング(キッチン)を中心に各部屋へ行き止まりなく回遊できるようにする。
- 各部屋から縁側(テラス)へフラットに行き来できるようにする。
たとえば、夫婦で長く時間を過ごす「リビングルーム」を間取りの中心に配置することで、「寝室」からの移動距離を短くして、キッチン・バスルームといった「水まわり」までの移動もスムーズにすることができます。
また、リビングと隣接する客間を開放しておけば、リビングをより広々と開放的な空間として利用できます。生活に必要な各部屋をグルグルと回遊できるような間取りにするのがポイントです。
3. 趣味やくつろぎの時間を愉しめる縁側(ウッドデッキ・テラス)を配置する
くつろぎの時間を過ごすと共に、夫婦で楽しめる趣味の時間も大切にしたい。そんな方にオススメなのが縁側(ウッドデッキやテラス)の設置です。
縁側を設置するメリット
- 家族とのコミュニケーションが取りやすくなる
- 夏は涼しく冬は暖かく室温を調整してくれる
- リビングを明るく開放的に見せられる
- 四季の変化を五感で感じ楽しめる
- 趣味を楽しむスペースとしても活用できる
のんびりと四季の変化を感じながら夫婦でお茶をしたり、お孫さんたちと季節の風物詩を楽しんだりなど、スローライフを存分に楽しむさまざまなメリットが生まれます。また、リビングと同じ高さでフラットに縁側をつなげば、室内をより開放的で広く活用することができます。
4. バリアフリー設計を取り入れる
最後に、シニア世代が安心・快適な平屋の住まいを手にするために、何よりも優先しなくてはならないのが「バリアフリー設計」を取り入れるということです。
厚生労働省が発表する「人口動態統計・2020年」によると、家庭内における不慮の事故で亡くなった方は13,708人でした。一方、交通事故で亡くなった方は3,718人、およそ4倍近くの方が家庭内の事故で亡くなっていることになります。
そのうち、家庭内で起きる死亡事故を年齢別でみると、もっとも多いのが80歳以上の「54.3%」、続いて65歳~79歳が「33.0%」と、高齢者の割合が9割近くを占めているのです。

また、家庭における不慮の事故による死因をみると、もっとも多いのが「不慮の溺死及び溺水」の39.8%、次いで「その他の不慮の窒息」の23.5%、「転倒・転落・墜落」の17.6%です。

「不慮の溺死及び溺水」が特に多いですが、これには浴室の中と外の温度差が引き起こす「ヒートショック」によって、心筋梗塞や脳卒中を発症したことによる溺死などのケースも含まれます。
これらのデータも踏まえて、バリアフリー設計の平屋を建てるには、
- 移動しやすくつまづかないように「段差を無くす」
- 手すりやスロープを設置することで「転倒を予防する」
- ヒートショックの影響を抑えるために「温度差を無くす」
こうした配慮が必要になります。
シニア世代が安心・快適な平屋の住まいを手にするために、どのようなバリアフリー設計を取り入れるべきなのか?7つのポイントに厳選してご紹介します。
段差をなくす
玄関の出入り口から部屋と部屋のつなぎ目、細かくはカーペットのめくれなど、生活空間におけるあらゆる段差をなくすようにしましょう。とくに、生活動線上の多く移動する場所についてはしっかりとしたバリアフリー仕様にしておくことをおすすめします。
また、足元が暗くてつまずいてしまうケースも考えられるため、夜間の移動を助ける「人感センサータイプの照明器具」や「フットライト」を設置するのも有効です。
手すり、スロープを設置する
「転倒・転落の防止」「移動・歩行の助け」「立ち座りのしやすさ」などを目的に、手すり、スロープを設置するようにしましょう。
- 手すりの設置場所
廊下 / 玄関 / 浴室 / トイレ / 寝室 / その他、各出入り口付近など
また、玄関土間とホールの段差、玄関ドアからのアプローチには「スロープ」を設置して、一人でも出入りがしやすいようにしましょう。このほか、玄関土間には室内用と外出用の車椅子を保管しておく場所があれば非常に便利です。
滑りにくい床材・素材を選ぶ
転倒を防止するために、滑りにくい床材・素材を選ぶのも重要です。
たとえば、雨に濡れていると滑りやすい玄関土間やアプローチには、加工がされた「外装用タイル」や「タイルカーペット」を採用する。また、フローリングには、クッション性が高く滑りにくい「コルク床」、断熱性にすぐれ転倒時の衝撃も吸収してくれる「滑り止め加工のお風呂の床材」など。
- 滑りにくい床材・素材の設置場所
- 玄関土間やアプローチには「外装用タイル」や「タイルカーペット」
- フローリングにはクッション性の高い「コルク床」
- お風呂の床材には「防滑性、水はけ性、衝撃吸収性、断熱性のすぐれた素材」
このトピックの冒頭でもお伝えしたように、家庭内における高齢者の不慮の事故でもっとも多い場所が「浴室・浴槽」です。つぎにご紹介するヒートショックの軽減とあわせて、滑りにくい床材・素材を設置するようにしましょう。
部屋の温度差をなくす(ヒートショック対策)
家庭内における不慮の事故を防ぐために、高齢者の方がとくに気を付けなければならないのが「ヒートショック」です。
ヒートショックとは、暖かい部屋から寒い部屋への移動など、急激な温度の変化によって「心筋梗塞」や「脳卒中」を発症する大変危険な現象です。とくに、高齢者の方はヒートショックを起こしやすいとされているため十分な対策が必要です。
このヒートショックを起こさないための予防策として、「部屋の温度差をなくす」というのが有効です。
- ヒートショックを起こさないための予防策
- 浴室、脱衣所、洗面所の温度差をなくす
- トイレの温度差をなくす
- 断熱性を高めて建物全体の温度差をなくす
- 全館空調システムでどの部屋も快適な室温に保つ
脱衣所には床暖房やエアコン、ストーブなどの暖房器具、浴室には暖房機能付きの浴室乾燥機を設置するなど、室内の温度差が生まれやすい箇所を重点的にヒートショック対策を取り入れるようにしましょう。
車椅子でも移動しやすい広さにする
車椅子や杖をつかった生活に備えて、通路幅はできるだけ広く取るようにしましょう。
車椅子のサイズにもよりますが、最低でも廊下の幅は90cm必要で、車椅子を無理なく旋回するにはおよそ150cmの円が入るスペースが必要です。また、部屋から玄関までの通路にはできるだけ段差や障害物が無い状態にするのがベストです。
このほか、車椅子でも使いやすいバリアフリー対応トイレの設置、出入りがスムーズな広めの洗面台スペースなどを検討するといいでしょう。
寝室の近くにトイレを配置する
年齢を重ねると夜間にトイレにいく頻度が増えます。また、暗がりでの移動は転倒のリスクが増えるため、寝室の近くにトイレを配置すると高齢者にとって住みやすい間取りに仕上がります。
また、トイレだけでなく脱衣所や浴室も寝室の近くに配置すると、車椅子の生活になったときでも移動がしやすく介護の負担なども軽減できます。
キッチン・洗面台の高さを調整する
車椅子の生活が必要になったことを想定して、キッチンや洗面台の高さを調整して座ったままでも使いやすいように足元をオープンにするなど。日常生活において利用頻度の高いキッチン・洗面台もバリアフリー化にしておくといいです。
また、火を使った作業をできるだけ減らすために、ガスコンロからIHクッキングヒーターへの変更などもより安全性を高めることができます。
まとめ
「シニア向けの平屋の間取り」をテーマに、平屋の魅力・メリットにはじまり、老後も安心・快適に暮らしていくための間取りの事例、備えておきたいバリアフリー設計などをご紹介してきましたがいかがでしたか?
生活しやすいフラットな間取り、老後の不安を軽減させる安全性、セカンドライフを充実させる豊富なバリエーションなど、「終の住処」を検討されている方にとって平屋はぴったりな家づくりの選択です。
今回ご紹介した記事を参考に、夫婦二人でのんびり快適に暮らせる「平屋の住まいづくり」をぜひ目指してください。
- シニア世代に平屋が人気を集める理由とは?魅力・メリットとは?
平屋といえば、動線の良さを活かした生活しやすい機能的な間取りが大きな特徴。階段の上下移動がなくワンフロアで生活できるなど、平屋ならではの魅力やメリットが多くあります。
- 夫婦のコミュニケーションが取りやすい
- ワンフロアの生活で移動がしやすい
- 上下階の移動をなくして安全性の高い間取りにできる
- 高齢者向けのバリアフリー設計を取り入れやすい
- メンテナンス費用や光熱費を抑えられる
- シニア夫婦の二人暮らしに適した平屋の坪数・広さの目安とは?
一般的な目安として夫婦二人暮らしにあった平屋の広さは「20坪~24坪前後」、ゆったり広めの平屋で「28坪~30坪前後」とされています。
- 小さくコンパクトな平屋で「20坪~24坪前後」
- ゆったり暮らせる広めの平屋で「30坪前後」
- シニア(老後)の一人暮らしに適した平屋で「18坪~19坪前後」
シニアの一人暮らし、また女性の一人暮らしを考えたとき、メンテナンスのしやすさや費用・間取りのコンパクトさを踏まえると「18坪~19坪ほど」の小さい平屋という選択もいいでしょう。
- シニア世代が安心・快適に暮らすための平屋の工夫・間取りのアイデアとは?
シニア向けの平屋を考えたとき、生活に必要なものをちょうどいいサイズで揃えたコンパクトな間取り、移動しやすい生活動線・家事動線のいい間取り、バリアフリー設計を取り入れるなど、さまざまな工夫を取り入れる必要があります。
- 小さくコンパクトにまとまった間取りにする
- リビングを中心に寝室、客間、水まわりと回遊しやすい間取りにする
- 趣味やくつろぎの時間を愉しめる縁側(ウッドデッキ・テラス)を配置する
- バリアフリー設計を取り入れる
とくに、老後の生活を安全・快適にするために「バリアフリー設計」を何よりも優先して考えるようにしましょう。
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